January 11, 2012
年末年始、一時帰国してました。
新しい1年が始まりました。
年末年始は約8ヶ月ぶりに日本に戻ったりで、盛りだくさんの時間を過ごしておりました。(で、寒い日本滞在の最終盤でカゼを引いてしまったのですが。)
前回の帰国は2011年3月下旬〜4月下旬の震災直後で騒然とした時期でしたが、今回はそれから半年以上の時間を置いてからの帰国で、この間の日本国内の空気の変化を肌で感じることができました。正月だったということもあるのでしょうが、新年を占うというか、世界はどうなる、日本をどうする、といった前向きの話も多くて、課題山積、見通し不良の中にも新しい社会への手がかりを模索する気概、新時代への胎動に気付く日本滞在になりましたよ。節電のための消灯が減って、見るからに「街が暗い」ということもなくなっていましたしね。
たしかにそう悪くはないと思うんです。ダメだダメだと嘆き、厳しい批判をすることが識者然としてカッコイイと思ってそうな鬱陶しい人も多いし、地震・津波の被災地域はまだまだ厳しい状況なので「大丈夫」などと軽々には言えないのは承知してますが、実際に東京や実家のある福岡に滞在してみると、拍子抜けするほどみんな元気。魅力的な人がたくさんいて、いろんな街があって、メディアも多くて、ネットも早くて、何気なく生活していても自然と入ってくる情報が多くて、刺激的。洗練されていて、清潔で、でも猥雑で、なんでもあって、おいしくて、快適。
文句や要求ばっかりでうるさい人々や、科学的根拠はないけど一般受けのいい言説におもねるマスコミ、そしてそれらを恐れて身動きが取れない政治、そんなのばかりが目立ってますけど、考えている人、行動する人もちゃんといて、言うほどどうしようもなくはない。インフラや市民社会も健全で力強く、日本の基礎体力はまだそこまで落ち込んでもないよなって思えた。
まあね、私がもっとどうしようもない国ばかりを見て来たということもあるでしょうが、それでも少なくとも日本は相対的にマトモな国である、とは言えるわけでして。
無邪気に現状を肯定しているわけではないのです。
課題、問題があることもこれまた事実なので、当然ながら手を打っていかなくてはいけない。混乱もあると思う。危険な兆候もある。対応に失敗して苦境に陥ることもあると思う。でも、それでも、時間は前にしか進まないんだし、これだけたくさんの人が前を向いて歩いているんだから、きっとそれなりのカタチにはなっていくんじゃないの?
なにポリアンナみたいな能天気なことを言ってるのと怒られそうですけど、年の初めはちょっと楽観的な気分の日本滞在でございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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